みんな大好きチョコレート。
もちろんカカオがその材料であることは周知の事実。
ではカカオはどこの国原産のものでしょうか?
諸説あるかとは思いますが、この記事では「メキシコが原産である」という説をベースに話を進めていきます。
カカオの歴史
時代は紀元前1,500年前まで遡ります。
メソアメリカ(メキシコから中央アメリカ北西部あたり)で栄えたオルメカ文明の人たち、オルメカス(Olmecas)がカカオ豆を挽いたものを水に溶かし、スパイスやハーブを入れて飲んでいたとされています。
アステカの人たちがカカオを好んでいたという事実は文書としても残っており、テココラトと呼ばれるカカオが濃縮された飲み物だったようです。
中央アメリカ近辺で栄えた文明では、カカオは豊かさの象徴として扱われていて、物々交換用のチップとして使用されていました。
また宗教的な儀式にも使われ、アステカの神ケツァルコトルへの供物としても用いられたとされています。
その後16世紀にコロンブスがアメリカ大陸を訪れた際に、カカオを持ち帰りました。その後ヨーロッパでカカオを使ったチョコレートドリンクが普及し、栽培の中心はアフリカ大陸へと移っていきました。
スパイシーなモレ(Mole)ソース
モレソースという名前に聞き覚えはありますか?
メキシコ料理で使われる、カカオとスパイスを混ぜたソースです。
*テレビドラマの「グランメゾン東京」の中で、モレソースが料理のアイデアとして使われましたね。
独特の風味で、好みはかなり分かれるかもしれません。
私自身、日本でモレソースを食べことはないですが、日本人向けにスパイスなどは少なめだったりするかと想像しています。
鶏肉や豚肉を覆うようにかけられていることが多いと思います。
決して高級料理ではなく、一般人がランチで食べることができます。
チョコレート自体は、近代になって加工技術が進化してからですが、チョコレートドリンクは大昔から飲まれていたんですね。
カカオの生産量で言えば、メキシコはトップにいるわけではありませんが、メキシコから世界に伝わっていったという事実を知るだけでも、チョコレートやカカオの楽しみ方は変わっていくかもしれませんね。